2008年4月7日月曜日

『モーニング』小路幸也



大学時代の親友である河東真吾の訃報に接した私。葬儀のため福岡に集まったのは、同じ大学でバンドを組み、四年間一つ屋根の下で共同生活を送った淳平、ヒトシ、ワリョウ。葬儀を終え、それぞれの家へ、仕事へ戻ろうとしたとき、今は俳優となった淳平が言った。「この車で一人で帰って、自殺する」。何故? しかもこんなタイミングで? 思いとどまらせるために、私たちは明日の仕事を放り投げ、レンタカーで一緒に東京まで向かう決意をする。「自殺の理由を思い出してくれたら、やめる」。淳平のその言葉に、二十数年前のあの日々へと遡行するロングドライブが始まった。それは同時に、懐しい思い出話だけでは終わらない、鍵をかけ心の奥底に沈めた出来事をも浮上させることになっていくが……。中年世代の青春小説。

これも店頭で見かけて。帯の「喪服のロングドライブ」ってキャッチが何があったの?って思わせて上手いな、と。あと表紙イラストがやっぱり心奪う感じで。これも買えてないのでメモメモ。

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